Mio treno - A che ora parte il prossimo treno?-

自分の持っている鉄道模型や大好きな近鉄を中心として話題展開しているブログです。

白鳥 485系 ~津軽恋女~

今年の冬は本当に寒い。列車も遅れや運休といった文字をよく見かけた。日差しのまぶしさは少し春の兆しを思わせるものの、まだ風は冷たい。


冬といえば、日本海、雪、崖に打ち寄せる海の波しぶき。太平洋よりも、なぜか日本海に目が行くのはなぜかな?津軽海峡冬景色、哀しみ本線日本海、演歌もマイナー調の曲が多い。


大阪から津軽へ向かう列車は昔、本当に長距離を走っていた。僕が小学生の時、夏休みに北海道にいた親せきを訪ねて、寝台特急日本海、青函連絡船、特急北斗と乗り継いで札幌まで行ったことがある。その当時小学2年生だった僕は、自分から寝台特急日本海と特急北斗に乗りたいといったものの、長距離の移動(子供だったので、景色を楽しむということもあまりなく、旅行というよりも移動といった方が正確かもしれない)に退屈してしまい、札幌にはいつ着くのか何度も両親に尋ねたことを覚えている。座りすぎておしりも痛くなってしまった。今ならば、この長距離の旅を楽しむことができるだろうが…。今や、新幹線網が発達してしまい、長距離夜行バスも発達してしまったから、長距離特急や寝台特急も少なくなり、廃止されたものも数多くある。今から思うと、もっと乗っておけばよかった…と思うばかり。


その1つが特急白鳥だ。大阪から青森までを走る特急は西村京太郎さんのトラベルミステリー、「白鳥14時間」にも登場する。大阪から日本海沿いをひた走り、青森へ向かう。14時間という時間の長さがいかに長距離を走っていたかを物語っている。その長距離走行を支えていたのはやっぱり485。



ホワイトにブルーとグリーンのラインが入った爽やかな色合いもお気に入り、なんといっても長距離を走る昼間特急というのに旅情を感じる。この爽やかな色合いとは裏腹に、自然の厳しさを背に走っていた上沼垂色の485。実際の鳥、白鳥もその美しさ優雅さと対照的に水面下ではすごい運動量をこなしていると聞いたことがある。この長距離列車を名付けた人がそこまで考えていたのかはわからないが、まさにぴったりのネーミング。長距離特急「白鳥」のすごさを改めて感じる。



もし、今年の冬にこの津軽へ向かう列車が走っていたら、運休が相次いだのではないか…??とこの模型を見ながら想像している。津軽といえば、思い出す歌がある。新沼謙治さんの津軽恋女。この歌には7つの雪が登場する。「こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 春待つこおり雪」特にこの歌詞の素晴らしいのは、最後に「春待つ」という希望を感じるフレーズが入っているところ。もうすぐそこまで来ている春を待ちながら、この485を眺めている。