物事には始めがあれば必ず終わりがある。これは仕方がないことだ。２０１８年３月、鉄道の記事を見ていると、「引退」の文字が目立つ。自分自身が感傷的になっているせいかもしれないが。１８９系引退、１１５系引退、そして、１８３系初期型。この列車に乗ることは一度もなかった。北海道に行ったのは、もう、３０年以上も前、僕が乗車したのは、キハ８２系北斗だった。

この１８３系を初めて目にしたのは、小学校の時、たまたま横に座っていた子が持っていた筆箱の写真が、おおぞらのマークを掲げ、青い空をバックに悠々と走る１８３系だった。このシャープな面持ち、スラントノーズに、なんとなく惹かれるものがあった。

国鉄色もいいが、オホーツクで活躍していた、この配色も大好きだ。

国鉄時代に活躍していた車両がどんどん引退していく中、オホーツクで活躍している１８３系が画像やYOU TUBEでアップされるのを見るたびに、心のどこかでうれしく思い、まだまだ、頑張ってくれるもの、と思っていたから、引退の文字を見た時は非常に寂しいなっていう印象だった。

厳寒の地、北海道用に生まれた１８３系。３５年以上も現役で頑張っていたことを考えると、その当時の技術が高かったんだな、と改めて感心。人間ならまだ働き盛り、新型車両に追い出されるように、乗車する機会もなく引退するのは非常に寂しい。

僕の手元にはオホーツク用のキハ１８３系がある。A、Bセットと発売されて、この２セットを衝動買い？のように購入。２セットの中には３種類のスラントノーズが入っている。今回、大雪が販売される予定で、これを買うために、どちらかを売ろうかとも思ったけれど、結局、できなかった…。車両の格好良さのせいだろうか？それとも、どこか懐かしさと郷愁を感じるからだろうか？関西からは遠く離れた、北海道で活躍した１８３系、本当にお疲れさま！！

記事を見ていると、１８３系は２両が保存されることが決まったとか。維持などが大変なんだろうけど、ファンにはうれしいニュースなんだろうな。